2013年02月01日
リリアンラインその3
さて、現在製作中のPF式リリアンライン。ハーダニングを5回繰り返してこんな感じになりました。

どうでしょう?キッチンペーパーから取り上げた時には、洗濯糊がバリバリに効いた感じがしましたが、手に巻いてみるとまだ少々ベトつく感じ・・・。一方ライン表面は、テカテカして確かにフライラインっぽくなってきました^^。では早速、工程の説明です。
【第三工程】
アイロンによるテーパー付け以降、ハーダニングを繰り返し行う。①適量(少量)のクイックドライをリリアンに十分に馴染ませる⇒②キッチンペーパーの上で乾燥。この工程を7回繰り返し(最初のハーダニングを加えると合計8回)最後に完全乾燥させれば完成です^^。
PFメモ:ハーダニングは毎日繰り返しても問題ありません。ただしあくまでもクイックドライは少なめに・・・。通常8回繰り返します(重さは#3強相当となります。)が、5回目辺りで劇的にフライラインぽい外見になってきます。ハーダニング回数は色々試して8回に落ち着きましたが、ハーダニングの回数が少ないとリリアンの編目が十分に埋まらず、すぐ沈むラインとなってしまいます。
またPF式リリアンラインは、アルキド樹脂でコーティングされたラインですので、シルクラインの様にラインドレッシングを繰り返してもゴアゴア感は取れません。よって、乾燥後に丸めて掌の中でガンガン揉み解して柔らかくします。力一杯やってもラインにはクラック等は一切入りません。更にガンガン実戦で使えばしなやかになります。
ハーダニング回数は、色々試してプラントFさんが行き着いた結果のようですが、もう少し軽いラインにするため、ハーダニング回数を数回減らしてもよいかもしれません。ただしラインの浮き(水分吸収)の問題を何とかしなければいけません・・・。(プラントFさん曰く、#0~2の超低番手のフローティングラインは基本的にこの方法では作れない!とのことですが^^;。)下の写真はプラントFさんからいただいた使用済みライン。艶があり、しっとりとオイルが染み込んでいる・・・という手触りです^^。

見た目もPVCラインぽいですよね~^^。
おまけ・・・【第四工程】ゴアゴア感を解消する方法(やらなくてもOK)
8回までハーダニングを済ませたラインに、クイックドライを染み込ませたキッチンペーパーで表面を拭き塗りする。これを2日に一回気が済むまで繰り返す(1ヶ月程度)と、ライン表面がかなりスベスベになる。ラインストッカー等ラインを巻き取る道具があれば実践するとよい。
PFメモ:8回までのハーダニング方法では、どうしても目に見えないクイックドライの塗りムラが生じ、何度繰り返してもそのデコボコはなくなりません。(実際に顕微鏡で見たわけではありませんが・・・^^;。)しかし、表面を拭き塗りすることで、ある程度そのデコボコが埋まり、表面がしなやかになると考えられます。
PF式リリアンラインの作り方は以上です。手軽に入手できる材料ばかりですので、ご興味のある方はぜひチャレンジしてみてください^^。なんといってもコストパフォーマンスの高さは秀逸ですから!
どうでしょう?キッチンペーパーから取り上げた時には、洗濯糊がバリバリに効いた感じがしましたが、手に巻いてみるとまだ少々ベトつく感じ・・・。一方ライン表面は、テカテカして確かにフライラインっぽくなってきました^^。では早速、工程の説明です。
【第三工程】
アイロンによるテーパー付け以降、ハーダニングを繰り返し行う。①適量(少量)のクイックドライをリリアンに十分に馴染ませる⇒②キッチンペーパーの上で乾燥。この工程を7回繰り返し(最初のハーダニングを加えると合計8回)最後に完全乾燥させれば完成です^^。
PFメモ:ハーダニングは毎日繰り返しても問題ありません。ただしあくまでもクイックドライは少なめに・・・。通常8回繰り返します(重さは#3強相当となります。)が、5回目辺りで劇的にフライラインぽい外見になってきます。ハーダニング回数は色々試して8回に落ち着きましたが、ハーダニングの回数が少ないとリリアンの編目が十分に埋まらず、すぐ沈むラインとなってしまいます。
またPF式リリアンラインは、アルキド樹脂でコーティングされたラインですので、シルクラインの様にラインドレッシングを繰り返してもゴアゴア感は取れません。よって、乾燥後に丸めて掌の中でガンガン揉み解して柔らかくします。力一杯やってもラインにはクラック等は一切入りません。更にガンガン実戦で使えばしなやかになります。
ハーダニング回数は、色々試してプラントFさんが行き着いた結果のようですが、もう少し軽いラインにするため、ハーダニング回数を数回減らしてもよいかもしれません。ただしラインの浮き(水分吸収)の問題を何とかしなければいけません・・・。(プラントFさん曰く、#0~2の超低番手のフローティングラインは基本的にこの方法では作れない!とのことですが^^;。)下の写真はプラントFさんからいただいた使用済みライン。艶があり、しっとりとオイルが染み込んでいる・・・という手触りです^^。
見た目もPVCラインぽいですよね~^^。
おまけ・・・【第四工程】ゴアゴア感を解消する方法(やらなくてもOK)
8回までハーダニングを済ませたラインに、クイックドライを染み込ませたキッチンペーパーで表面を拭き塗りする。これを2日に一回気が済むまで繰り返す(1ヶ月程度)と、ライン表面がかなりスベスベになる。ラインストッカー等ラインを巻き取る道具があれば実践するとよい。
PFメモ:8回までのハーダニング方法では、どうしても目に見えないクイックドライの塗りムラが生じ、何度繰り返してもそのデコボコはなくなりません。(実際に顕微鏡で見たわけではありませんが・・・^^;。)しかし、表面を拭き塗りすることで、ある程度そのデコボコが埋まり、表面がしなやかになると考えられます。
PF式リリアンラインの作り方は以上です。手軽に入手できる材料ばかりですので、ご興味のある方はぜひチャレンジしてみてください^^。なんといってもコストパフォーマンスの高さは秀逸ですから!
Posted by farwater at 21:06│Comments(18)
│アクセサリー
この記事へのコメント
こんばんは。
8分の5回ということはもうすぐ完成ですね。
2枚目の写真をみるかぎり、これがリリアンとは思えません。
でもこれが水に浮くの?って、まだ半信半疑なんですけど(笑)。
8分の5回ということはもうすぐ完成ですね。
2枚目の写真をみるかぎり、これがリリアンとは思えません。
でもこれが水に浮くの?って、まだ半信半疑なんですけど(笑)。
Posted by wind knot
at 2013年02月02日 01:10

>プラントFさん曰く、#0~2の超低番手のフローティングラインは基本的にこの方法では作れない!
私もプラントFからそう教わったので、
オイカワ用ラインの自作は一旦凍結していますが、
farwaterさんと同様に「何とかならないかなぁ・・・」と
諦め切れない気持ちもあります。(笑)
私もプラントFからそう教わったので、
オイカワ用ラインの自作は一旦凍結していますが、
farwaterさんと同様に「何とかならないかなぁ・・・」と
諦め切れない気持ちもあります。(笑)
Posted by ダブル at 2013年02月02日 16:14
こんばんは。
このラインは何故浮くのでしょうか?
表面張力?
それとも比重が1以下??
不思議ですね。
でも、自作のラインで釣りをするなんて、楽しそうですね!(^^)
このラインは何故浮くのでしょうか?
表面張力?
それとも比重が1以下??
不思議ですね。
でも、自作のラインで釣りをするなんて、楽しそうですね!(^^)
Posted by しげ at 2013年02月02日 17:44
farwaterさん、こんばんは。
素晴らしい記事の形にまとめて頂き、本当にありがとうございました!永久保存版ですね、これ!!!!!!
本日、いつもの川で、jetpapaさんとプラントFさんとご一緒させて頂きました。プラントFさんは、リリアンではオイカワラインは難しい・・・、とやっぱりおっしゃっていました。
その後、ジョニーさんともご一緒させて頂くことができ、ハーダニングを少なめにして途中沈んでしまっても良いって割り切って使えばオイカワ用も大丈夫、とのことでした。
凄腕に皆様とご一緒させて頂き、一日で様々な情報を得られてしまった私は超シアワセ者でした!!
素晴らしい記事の形にまとめて頂き、本当にありがとうございました!永久保存版ですね、これ!!!!!!
本日、いつもの川で、jetpapaさんとプラントFさんとご一緒させて頂きました。プラントFさんは、リリアンではオイカワラインは難しい・・・、とやっぱりおっしゃっていました。
その後、ジョニーさんともご一緒させて頂くことができ、ハーダニングを少なめにして途中沈んでしまっても良いって割り切って使えばオイカワ用も大丈夫、とのことでした。
凄腕に皆様とご一緒させて頂き、一日で様々な情報を得られてしまった私は超シアワセ者でした!!
Posted by Green Cherokee at 2013年02月02日 19:16
ご無沙汰です。
ラインまで自作ですか!
凄いですね。
先日,たまたまダイソーに行ったら,これと同じリリアンが有ったので思わず手に取りましたが、タイイングが全く進んでいない事に気がつき・・・
ラインまで自作ですか!
凄いですね。
先日,たまたまダイソーに行ったら,これと同じリリアンが有ったので思わず手に取りましたが、タイイングが全く進んでいない事に気がつき・・・
Posted by 自転車通勤人
at 2013年02月02日 21:41

wind knotさん、こんばんは^^
はい、あと少しで完成です^^。
浮くか浮かないか、来週にはテストできると思います(笑)。
はい、あと少しで完成です^^。
浮くか浮かないか、来週にはテストできると思います(笑)。
Posted by farwater at 2013年02月03日 00:03
ダブルさん、こんばんは^^。
・・・ですよね。
プラントFさんも、そもそもがオイカワ用に作り始めたんですからね。
ダブルさんの研究成果に期待しております^^。
・・・ですよね。
プラントFさんも、そもそもがオイカワ用に作り始めたんですからね。
ダブルさんの研究成果に期待しております^^。
Posted by farwater at 2013年02月03日 00:05
しげさん、こんばんは^^
まだこの自作ラインが浮くかどうかわかりませんが・・・(笑)。
比重が軽いわけではないと思うので、やっぱり表面張力ですかね?
理論はどうあれ、浮いてくれれば成功ですね^^。
まだこの自作ラインが浮くかどうかわかりませんが・・・(笑)。
比重が軽いわけではないと思うので、やっぱり表面張力ですかね?
理論はどうあれ、浮いてくれれば成功ですね^^。
Posted by farwater at 2013年02月03日 00:08
Green Cherokeeさん、こんばんは^^
私も行きたかったなぁ~(泣)。
ぜひ、リリアンライン製作に挑戦してくださいね!
私も行きたかったなぁ~(泣)。
ぜひ、リリアンライン製作に挑戦してくださいね!
Posted by farwater at 2013年02月03日 00:11
自転車通勤人さん、こんばんは^^
いやはや、私も同様です。
ライン作っている場合ではなく、解禁用フライ巻かなくちゃ・・・^^;。
いやはや、私も同様です。
ライン作っている場合ではなく、解禁用フライ巻かなくちゃ・・・^^;。
Posted by farwater at 2013年02月03日 00:13
上記の私のコメントで、
プラントFさんの敬称が抜けていることに今気付きました。
大変失礼して申し訳ありませんでした。
farwaterさん、コメント欄を汚してすみません。
プラントFさんの敬称が抜けていることに今気付きました。
大変失礼して申し訳ありませんでした。
farwaterさん、コメント欄を汚してすみません。
Posted by ダブル at 2013年02月03日 04:57
私は凄いな―と思うだけでお終い。
なんで、僕に限って不器用に生まれてきたんだろうと思う今日この頃。
皆様、進化しており置いてけぼりになってる状態です。
Posted by jetpapa at 2013年02月03日 07:02
ダブルさん、こんばんは^^
了解です。ノープロブレムです^^。
了解です。ノープロブレムです^^。
Posted by farwater at 2013年02月03日 22:21
jetpapaさん、こんばんは^^
そんなことおっしゃらずに・・・。
jetpapaさんには、テスターという大事な使命がありますから^^。
昨日はお会いできずに、残念無念でした(泣)。
そんなことおっしゃらずに・・・。
jetpapaさんには、テスターという大事な使命がありますから^^。
昨日はお会いできずに、残念無念でした(泣)。
Posted by farwater at 2013年02月03日 22:23
こんばんは。
実釣が楽しみですね。
自作をするとより魚を釣った喜びが多いと思います。
実釣が楽しみですね。
自作をするとより魚を釣った喜びが多いと思います。
Posted by ボ・ロバン
at 2013年02月04日 22:40

ボ・ロバンさん、こんばんは^^
あと1回ハーダニングすれば一応出来上がりです。
すべすべにしなくとも竹竿と合わせて使ってみようと思っています。
インプレ記事をお楽しみに~!
あと1回ハーダニングすれば一応出来上がりです。
すべすべにしなくとも竹竿と合わせて使ってみようと思っています。
インプレ記事をお楽しみに~!
Posted by farwater at 2013年02月04日 23:10
farwaterさん
こんばんは^^
先日はご一緒すればよかったですね。釣りに行く前に仕事先に立ち寄りがあったので。。。申し訳ありませんでした。
厳しいながらも案内していただいたおかげでなんとかオイカワに会えました。
ラインの話ですが、このラインもシルクラインと同様です。
結論から言えばそのままでは浮きません。ラインが水を吸えば重くなり水中を漂うことになります。
ハダーニングなどをすることにより、ラインの内部に水が侵入することを防ぐとともに、適度な堅さになり使いやすくなるのですが、さて、フローティングラインとして使いたい場合はさらに、ミューシリンなどのフロート効果の期待できる撥水性のあるものを表面に塗ることでを表面張力で結果浮くということになります。
ですので沈み気味とおもったら、少し乾燥させてみたり、ミューシリンを塗り込んだりして浮力の回復する手だてが必要になります。
プラントFさんに聞けばそのあたりも教えていただけますよ。
横やり失礼しました。
こんばんは^^
先日はご一緒すればよかったですね。釣りに行く前に仕事先に立ち寄りがあったので。。。申し訳ありませんでした。
厳しいながらも案内していただいたおかげでなんとかオイカワに会えました。
ラインの話ですが、このラインもシルクラインと同様です。
結論から言えばそのままでは浮きません。ラインが水を吸えば重くなり水中を漂うことになります。
ハダーニングなどをすることにより、ラインの内部に水が侵入することを防ぐとともに、適度な堅さになり使いやすくなるのですが、さて、フローティングラインとして使いたい場合はさらに、ミューシリンなどのフロート効果の期待できる撥水性のあるものを表面に塗ることでを表面張力で結果浮くということになります。
ですので沈み気味とおもったら、少し乾燥させてみたり、ミューシリンを塗り込んだりして浮力の回復する手だてが必要になります。
プラントFさんに聞けばそのあたりも教えていただけますよ。
横やり失礼しました。
Posted by ジョニー at 2013年02月04日 23:47
ジョニーさん、おはようございます^^
詳細なご説明有難うございます!
ふむふむ・・・ミューシリンを塗り込んだりするんですね。
今作っているものは、もう一回のハーダニングで完成です^^。
早く使ってみたいです^^。
詳細なご説明有難うございます!
ふむふむ・・・ミューシリンを塗り込んだりするんですね。
今作っているものは、もう一回のハーダニングで完成です^^。
早く使ってみたいです^^。
Posted by farwater at 2013年02月05日 08:37